○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 市民や事業者等の連携、そして市役所としても体制を整えて、一丸となって取り組んでいくということで認識をしました。 次に、地域との協働による
マイクログリッドの取組についてお伺いをいたします。 初めに、予算発表の資料には、川路地区と記述がされておりました。災害時でも電気が届く近隣単位の
送電網づくり、
マイクログリッドの実証について取組状況をお伺いいたします。
○議長(井坪隆君) 塚平
市民協働環境部長。
◎
市民協働環境部長(塚平裕君) 川路地区で行っております
地域マイクログリッド実証実験のことでございますので、そちらについて御説明申し上げます。 この
マイクログリッドにつきましては、
中部電力株式会社との協同事業で実施をしているところでございます。 川路地区のうち4区と5区の一部に災害時などに
メガソーラーいいだを主電源として停電を回避いたします
地域マイクログリッド、こちらを構築するものでございまして、これまでのところ、おおむね予定どおり順調に進捗をしているところでございます。 地元の皆さんに対してでございますけれども、まず
川路まちづくり委員会に対しましては、事業内容の説明会を実施し、了解を得ました。 また、今年6月には対象エリアとなります川路4区、5区の住民の皆様を対象とした説明会を中部電力とともに開催をいたしまして、住民の皆様からも御理解をいただいたところでございます。 今年度から2年間で必要となります基本的なシステム、こちらを構築する予定としておりまして、そのほか電柱関連の整備ですとか、
蓄電システムの設置、こういったようなものを行うことで、令和6年度の稼働を目指しているところでございます。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 おおむね予定どおり進捗しておると認識しております。 中電さんの実証実験ですので、その進捗の部分もあるかと思いますけれども、そんなふうに御理解をします。 私も
まちづくり委員会の役員として、6月17日、8月17日の説明会に参加をさせていただきました。話を聞かせていただきました。 環境省の脱
炭素先行地域の話も、多分今後そんな進展もあるのかなということで話をお聞きしましたが、地域の皆さんとともに今私たちが何ができるのかを考え、一緒に取り組んでいきたいと思いました。 また、こうした取組が、今、川路地区の紹介をいただきましたけれども、それがその市内に横展開されて、全市的に広がっていくことに期待をこれからしたいと思います。 次に、発表資料2は、
リニア移転者代替地と記述がされております。
環境共生住宅エリア構築の取組状況についてお伺いします。
○議長(井坪隆君) 塚平
市民協働環境部長。
◎
市民協働環境部長(塚平裕君)
環境共生住宅エリアについての御質問でございますが、こちらは当市の気候風土や地域資源を生かした豊かな暮らしを想像しつつ
CO2排出削減も行いながら、当市の住環境の魅力を地域内外へ発進をしていく新たな居住エリアとしているところでございます。 リニア駅周辺の取組といたしまして発信をしていくために、リニア工事の代替地であります
丹保北条地区、唐沢宮の前地区、共和地区、以上3つの地区で合計91区画をエリアといたしまして、環境配慮型の
住宅補助制度、これを運用しているところでございます。 補助の募集案内時ですとか区画が決定をしたときなどに、各該当者に制度案内を送付するほか、並行いたしまして
補助金希望者、工務店、こういったところにも個別、直接の説明をするなど丁寧な制度を周知しているところでございます。 現在、建築が完了をいたしました12名の方に補助金を交付しているところでございます。 将来的には、エリア内に設置をされました蓄電池及びエリア内のエネルギーユーズによりまして、脱炭素エリアを構築するため、補助制度によりまして着実に新築住宅を誘導しながら、その集合体としてエリア形成を目指していきたいと考えております。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 答弁いただきまして、非常に順調に進んでいるように聞こえましたけれども、この事業は補助制度が主体の事業ということで私は認識をしておりますので、個人住宅に対しての様々な考え方や難しい状況も推測できるところでございます。 しかしながら、これからリニアの事業がいよいよ目に見える形で進んでまいります。少し広いエリアとして捉えていただいて、例えばリニア駅を降りた皆さんが、この飯田市のこの感じは本当に心地がいいなと、そんなふうに思ってもらえるような環境に配慮した景観ですとか、町並み、そういったものが形成されていくことにこれから期待をしていきたいと思います。 次の質問に入ります。 当然ながら、
ゼロカーボンシティの目標は2050年に
二酸化炭素排出量が実質ゼロになるということだと思いますけれども、それに向けての取組や現時点での状況がどうなっているのかということが残念ながら市民の皆さんにはあまり伝わっていないのが現状だと私は感じております。 21’いいだ環境プランの環境政策の進捗状況を示した令和3年度の
環境レポートを確認させていただきました。74ページございます。そして、この進捗状況は非常によくできていまして、どこまでこれが進んでいるのかということが明記されています。 その指標の達成状況の一部を紹介いたしますと、市全体が排出する
温室効果ガスの排出量ですとか
再生可能エネルギー利用等による
温室効果ガスの削減量、そして
市内森林管理による
温室効果ガスの吸収量というものが目標値を上回る実績値となっていました。要はしっかりやって、しっかり結果が出ているという状況でございました。 例えばこうした数値を簡単に差引きすれば出ると思うんです、簡単な数字は。計算することによって、例えば
ゼロカーボンシティ実現まであと何%ですとか、そういったものを
環境レポート作成時に簡単なチラシを作ってPRすることで、市民の皆さんに身近に感じてもらえるような気がいたしますので、そんな取組はどうかなということを感じました。 最後に、
ゼロカーボンシティに向けた今後の方向性をどのように考えているのか、市の考えをお伺いしたいと思います。
○議長(井坪隆君) 塚平
市民協働環境部長。
◎
市民協働環境部長(塚平裕君) 今後の取組という部分で、情報発信という部分での御提案もいただきました。 まずは
環境文化都市づくりプラットフォームと先ほど申し上げました全庁連携の基に市のゼロ
カーボン施策を統合的に推進いたします、
ゼロカーボンシティ推進本部、こちらを本年度設置いたしましたので、これらをしっかりと活用した取組をまずは進めていきたいと思っています。 それから、少しお話にもございましたけれども、
例年取組内容を市民の皆さんに伝えるために
環境レポート、これを公表しているんですけれども、御指摘のように、非常にボリュームもあるということから、なかなか広く市民の目に触れないという課題もございます。そういったものにつきましても、昨年度から始めました全地区対象の
環境懇談会、こちらをしっかりと活用して丁寧に説明をしながら取組への理解を図ってまいります。 また、その方法といたしましては、御指摘いただきましたような簡易な概要版のようなものもしっかり準備をして、皆さんにお諮りをするといったようなことも検討してまいりたいと思っております。 さらに、環境の脱
炭素先行地域への再応募、こちらは先ほど話がありました川路の
地域マイクログリッド、これを中心とした取組でございますけれども、こちらへの再応募など、2050年ゼロカーボンへの取組を加速させるために、市民の御理解と御協力をいただきながら、できる限りの努力を行っていく予定としております。 この取組につきましては、先ほど来申し上げているように、行政のみではなかなか達成はできないということが分かっておりますので、市民の皆さん、地域、事業所、各種団体など様々な方が自分事と捉えていただいて、相互理解の上、連携して取り組んでいく必要があると考えています。市としては、牽引役としてしっかり取組を進めてまいりたいと思っております。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 最後に部長の答弁の中から、様々な方が自分事として捉え、連携をと言われました。 令和3年3月19日、飯田市商工会議所、
飯田市議会の3者で2050年いいだゼロ
カーボンシティ宣言を行っております。当然ながら議会もその一翼を担っていかないといけない。
二酸化炭素排出量実質ゼロを目指し、それを実現するために市民の皆さん、事業者、行政、みんなでできることを考えて行動していかなければいけないなと改めて感じさせていただきました。 次の質問に入ります。 (4)人と猫との共生について。 現在、核家族化や少子高齢化を背景に、人の生活におけるペットの重要性は非常に高まっていると私は感じています。 その一方で、飼育放棄をされた飼い猫やその子孫が野良猫となって増え、ふんや尿による悪臭の問題ですとか、野良猫への無責任な餌やりが住民間のトラブルの原因となっていると感じております。 初めに、令和4年6月1日に
改正動物愛護管理法の施行によりまして義務づけられました
マイクロチップの装着、登録による影響についてお伺いをしたいと思います。
○議長(井坪隆君) 塚平
市民協働環境部長。
◎
市民協働環境部長(塚平裕君) 動物の愛護及び管理に関する法律の改正によります
マイクロチップ装着についての御質問でございます。 この6月1日から
ペットショップで販売をされます犬及び猫については義務化がされております。それ以前から飼っておられる犬、猫につきましては、努力義務とされたところでございます。 法は施行をされておりますけれども、犬についての
狂犬病予防法に基づく事務の調整になかなか手間取っているといった課題がありまして、
マイクロチップ装着については全国的にはまだまだ活用に至っていないというのが状況でございます。 ただ、これが活用できるようになりますと、犬、猫ともに共通いたしまして、迷子になって保護されたときなどに、
マイクロチップに収納された情報によりまして飼い主がすぐ分かるといったメリットがあるというふうに考えられております。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 今現在は大きな影響は出ていないということですが、狂犬病の関係などは多分連携が取れていくと事務処理も軽減されていくのかなというふうに感じました。 次に、猫の譲渡や殺処分の状況についてお伺いしたいと思います。
○議長(井坪隆君) 塚平
市民協働環境部長。
◎
市民協働環境部長(塚平裕君) 野良猫等の譲渡についてということでございますけれども、これは市としての取扱いではなくて飯田保健所での扱いということになりますけれども、そちらから確認をしたところでございますけれども、まずは譲渡数につきましては、
平成29年に184匹、30年に91匹、令和元年になりまして115匹、2年に84匹、昨年3年が58匹ということになっております。 一方、猫の殺処分の数でございますけれども、同様にして29年に142匹、30年に163匹、元年に129匹、2年に58匹、昨年3年に35匹ということで、おかげさまに近年件数が減少している状況にはありますけれども、この理由として保健所に確認をしたところ、保健所では殺処分につながるような猫の受入れというのは基本的に行わないようになったということで、猫を保護する
ボランティア等を紹介することで殺処分を行わないで生きていただけるような手続を取っている、そういったことで殺処分が減っているんではないかということでございました。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 県内でいきますと、
飯田下伊那地域というのは殺処分が多いイメージが私の中にあったんですけど、今お聞きすると令和3年が35匹ということで年々減少しているということが分かりました。 次の質問に入ります。 7月15日に会派の視察で神戸市人と猫との共生に関する条例をつくって、それに基づき設立をされました神戸市人と猫との共生する
推進協議会を学んでまいりました。 この協議会は、獣医師会、市民団体のほか、保険会社など民間企業も構成団体となっておりまして、神戸市と連携をして、野良猫をこれ以上増やさない様々な事業に取り組まれていました。例えば地域、市民の皆さんからの
地域猫活動等への支援申込書ですとか、野良猫の多い地域に関する情報提供表などが設けられておりまして、
地域協議会において、この情報表を基に野良猫の生息状況や苦情の状況などを確認した上で繁殖制限が必要な区域を選定して、そこへ出向いて不妊手術を無料で行っているという事例がございました。 こういった取組から、
平成25年の殺処分数はちょっと桁が違いますが、1,230匹、殺処分率が97%あった状態が令和3年は猫の譲渡数、そういった活動が増えて、殺処分数が62匹、殺処分率が36%まで改善をしておりました。 先ほど部長のほうから保健所がと言われましたけれども、神戸市は
政令指定都市になりますので、要は保健所の業務も神戸市が担当しているという状況でございます。ですので、一般的な地方自治体の現状を考えますと、動物対策に関連しての例えば苦情等の行き先というのが市町村に来ます。そして、対応の実施主体というものが都道府県という形になりますので、市町村の窓口の担当者というのは苦情等もいっぱい来て、大変厳しい状況なんだなということが分かっていただけると思います。 現在、飯田市では、猫も不妊・去勢手術の補助金として1匹2,500円の補助金を行う制度が設けられておりますけれども、例えばもう一歩進んで、繁殖制限が必要な場合の対応策というものを今申し上げました保健所、県ですとかと協働して検討していく。例えばですけれども、
地域猫活動の組立てですとか、今申し上げました補助金の拡大などをしていくことも、神戸の例を見ますと、そういったことも重要なことだと感じましたけれども、
地域猫活動は様々な手法が考えられますけれども、今後どのようなことを考えているのか、お伺いをしたいと思います。
○議長(井坪隆君) 塚平
市民協働環境部長。
◎
市民協働環境部長(塚平裕君) 貴重な他市の状況を御紹介いただきました。 私ちょっと存じ上げていなかったので、それについてはまた調べさせていただきたい、参考にさせていただきたいと思っています。 当市の状況でございますけれども、猫の増え過ぎを防ぎ、地域課題の解決に向けまして、令和3年度から猫の不妊または去勢手術の費用補助を始めております。これは今議員がおっしゃっていただいた1頭当たり2,500円ということでございますけれど、3年度は当初の予定を大きく上回る113件補助を行いました。今年度もこれを引き続き実施をしているほか、これに加えまして、野良猫に係る手術費用の補助金の増額、それから地域または有志で野良猫を管理し、殺処分される不幸な猫、ひいては野良猫のそのものを減らしていく、御指摘ありましたいわゆる
地域猫活動、こちらを支援することを計画しております。 この活動の財源としては、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを利用することとしておりまして、このクラウドファンディングにつきましては9月中にスタートをさせる予定としております。この取組をより多くの市民の方にお知らせをすることで、活動への理解を深めていただきながら協力いただきたいと考えています。具体的な取組の内容については、追って皆様にお知らせをしてまいりたいと考えております。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 大変前向きな答弁をいただいたと思っています。 補助金の増額ですとか、支援策を強化していくということで問題の部分を共有していただいているのかなということで感じました。 次の質問に入ります。 子育て環境の充実に向けてと題して、保育施設の
長寿命化計画について質問をさせていただきます。 これまでの一般質問におきまして、老朽化が進む公立保育所の現状を考え、利用する子供たち、保護者の皆さんの立場から、公共施設としての整備の必要性について触れさせていただき、また防災の観点から応急避難施設としての機能を果たすため、有利な起債を活用する提案もさせていただいてまいりました。 そうした中で、今回、飯田市保育施設及び高齢者施設等
長寿命化計画をお示しいただいたこと、これは今後の子育て環境を考え、将来を見据えた公共施設の整備に飯田市として向き合っていただいたものと大変うれしく思っております。 初めに、今回の
長寿命化計画の記述があります、従来型(事後保全型)と長寿命化型(予防保全型)の考え方についてお伺いをしたいと思います。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) 飯田市公共施設マネジメントの基本方針というのがありますが、そこから少し引用してお話をして、事後保全型と予防保全型を整理したいと思います。 この公共施設マネジメントの基本方針では、今後の老朽化施設の更新コストの増加が避けられないことと少子高齢化が進む中、全ての公共施設をそのまま維持することが難しい状況であること、これを踏まえて5つの方針を掲げておりまして、その一つに適正な維持管理による公共施設の長寿命化の推進というのを掲げてございます。 この中で、定期点検や耐震、劣化調査等に基づき損傷が著しくなってから対応するものを事後保全型と申しまして、損傷が軽微なうちに計画的な改修を行う予防保全型へ転換する、そのことで施設管理のトータルコストの縮減や平準化をして、施設機能の保持、回復や利用者のニーズに対応するための改善を図ることとしております。 今回定めました
長寿命化計画によりましても、保育所も公共施設マネジメントを行う施設でありまして、定めましたこの計画に沿って、予防保全的に計画的改修を実施していくものとするものでございます。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 簡潔に要約すれば、メンテナンスの回数を増やしていって、建物の寿命を延ばすこと、トータルコストも下げていく仕組みということで理解いたします。 この仕組みの考え方なんですけれども、多分建物を新築、改築したときからスタートする仕組みということだと思います。例えば20年間スパンでやっていくにしても、その計画の最初の分は改築した後とか、そういったところからスタートしていくことだと思いますので、飯田市の現状の建物を考えますと、大規模改造を行わないまま既に50年近く経過した建物というのは存在していると思います。これも改築の本来ですと、説明資料でいきますと6割程度の分に抑えていっていると書かれていると思いますが、今回の長寿命化では追いつかない部分も中には出てくる、そんな気がいたしますが、その点どのように考えているのか、お伺いいたします。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) 今回の
長寿命化計画の策定においては、公立施設としての長寿命化、それから民営化手法も視野に入れた改修整備、それから他施設との複合化等などを含む子ども・子育て支援新制度の活用、この3つを検討することと書いてございます。 これは、公共施設マネジメントの方針を受け継いでいるものということでありますので、長寿命化そのものの計画の趣旨は、事後保全型から予防保全型へ転換し、長く大切に施設を使っていくという考え方でありますので、現存する施設についても、これは長寿命化によって維持、保全をしていくというのが原則であると、これを推進していくところでございます。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 進めていく中で、現状も確認をしながらやっていただければと感じました。 次に、改築する場合に施設整備に関わる公立保育所と民間保育所の財源の考え方についてお伺いをしたいと思います。簡潔にお願いいたします。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) 公立保育所の整備に関しては、限られた市の財源を効果的に活用する必要がありますので、それぞれの事業に適した起債を活用するなどして、施設整備を進めるということだと思います。 起債にもいろいろありますけれども、有利な起債を充てることができる場合は当然にそれを有効活用していくということだと思います。 一方、民間保育所の整備に関しては、市全体の保育環境の整備の観点から保育所等整備の交付金ですとか、様々な補助金がございますので、これを合わせて市の整備補助金の交付等によって効果的に推進するといったことでございます。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 公立保育所については、何度か有利な起債の部分を紹介させていただきました。 令和7年度までであれば、その部分も適用できると思いますので、そんな形でお願いできればと思います。 次の質問に入ります。 これまでの経過を振り返りますと、飯田市の特性、例えば人口が10万を切れる9万8,000人、面積はとても広い658.66キロ平米、そして20地区の地域自治がある。それらを念頭に置きながら、その中で子育て環境をいかに充実させていくかと考えたときに、20地区それぞれに公立、民間を含め、保育所が必要という結論に達して、
平成18年に示された一律に民営化を目指す飯田市公立保育所民営化方針が見直されたんだと私は認識をしております。 そして、このことは都会のような人口密度や定員管理の考え方が、面積の広い飯田市の子育て環境にはそぐわないという判断だと私自身は理解をしております。 今回の
長寿命化計画には、公立保育園の配置、提供区域の考え方について、市民からの御意見も寄せられております。公立保育所の長寿命化を進めるに当たっての今後の方向性についてどのように考えているのか、お伺いいたします。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君)
長寿命化計画にあります公立保育園の使命や役割、あるいは配置方針につきましては、2つの考え方の2段階構造になっておりまして、1つは、今議員がおっしゃってくださったとおり、20地区の全てに公立または民間による保育、教育施設が配置されているということ、これがまず前提でございます。その上で、2階建ての2階部分として、加えて公立園の配置については、通勤距離などを踏まえて中学校区1つか2つ分を目安に定めた7つの提供区域、ここに1つ以上公立園を分布させて、市全体で見ると、一定の生活圏域においては公立園を選べるという環境をつくるという考え方の方向性でございます。 これによって、どこに住んでいても、あるいはどこに移住してきていただいても、幼児教育を受ける機会があって、そしてかつまた幼児教育の多様性の中で公立園も選択できるという環境、この両立を図りたいとするものでございます。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 ここで、公立保育所の職場環境に少し触れさせていただきたいと思います。 全園民営化方針が示されていたときは、過去には5年間ぐらい保育士の採用もなかったとお聞きをしております。 そのときの公立保育所に働く職員の皆さんは、自分の職場がなくなってしまう、そんな不安を抱えながら飯田市の保育を支えてきていただきました。 今回の公立保育所の
長寿命化計画は、これまで修繕しか手をつけていただけなかった状態から、公立保育所もちゃんと保育環境を整備してもらえるんだと希望の光を差したことになります。施設も整備をされ、改めて公立が担う部分はしっかりとその役割を果たしていけるように頑張っていっていただきたいと思います。 一方で、全園民営化方針が示されてきたこれまでの経過から、今回の計画の公立保育園の配置方針に記述があります。先ほど部長が言っていただいた7ブロックの部分ですが、提供区域の7ブロックにおいて、公立保育所を最低1施設以上配置すると、この言葉について不安を感じている声をお聞きしました。最低1施設以上とは、逆に提供区域7ブロックに1つという解釈もできるんじゃないかと。仮に小さい園だけ残った場合に、新入職員の育成もできない状況になってしまうのではないかという内容でございました。 確かに想定しますと、4月に入った職場がいきなりクラス担任を持つことは難しいと思います。新入職員育成の観点からも、その中には大きな園も先輩の後姿を見ながら見習う期間も必要だと思います。そうした将来的な公立保育所の全体像が見えない状況が、現在、保育職場の不安につながってしまっているということだと思います。 公立保育所が担う部分がしっかりとその役割を果たしていけるように、職員の育成も視野に入れた公立保育所の今回は長寿命化を示していただきましたけれども、公立保育所としての将来的にどういうふうになっていくのかという、そういったビジョンを示していくことが大切だと私は感じますけれども、その点どのように考えているのか、お伺いをしたいと思います。
○議長(井坪隆君) 高山健康福祉部長。
◎健康福祉部長(高山毅君) 職員の育成につきましては、これは大変大事なことでございます。そういう意味では、市の保育職員という人財は、貝へんの人財でございますが、これは公立保育園の保育士にあっても、あるいは民間保育園等の職員であっても、これは飯田の子供たちを育てていただく大事な保育人財でありますので、共にそのスキルを高めて育成を図るという責務が市にあると、こういうことは申し上げておきたいかなというふうに思います。 また、公立園そのものは、先ほどのような考え方で分布を考えているものでありますので、小規模園だけを公立園が担うんだと、こういう考え方はここには書いてございません。あくまでも市の全体の中での公立園も選べるという多様性の中で配置されるものであるという中から、保育士の育成についてはしっかりと行政の責務として、これを担当してもらいたいということでございます。
○議長(井坪隆君) 福澤克憲君。
◆11番(福澤克憲君) 分かりました。 今小規模園だけということでは想定していないという答弁をいただきましたので、そういう点をぜひ保育職の部分にも伝えていただけると、職場の中の安心につながるのかなということを思いましたけど、なかなか議会でそういったビジョンを、公立保育所の中身のこれからどういうふうにしていくのかということが不安定要素が多い中で示していくことというのは難しいと思います。ですので、せめてこういった不安を私はお聞きしましたので、職場の中やそういったところには、こんなふうに実際考えているんだよというところをしっかりと伝えていきながら、みんなで頑張っていただきたなということを感じました。 飯田市の子育て環境を充実させていくために、先ほど部長も言っていただきました、民間保育所、公立保育所、そして地域の皆さんや保護者の皆さん、それぞれが役割を認識しながら、みんなで協働して飯田市の子供を育んでいく、そうした施策の展開に今後期待をしたいと思います。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(井坪隆君) 以上で、福澤克憲君の一般質問を終わります。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 10時43分
休憩----------------------------------- 10時50分 再開
○議長(井坪隆君) それでは、休憩を閉じ、会議を再開いたします。 次の一般質問を行います。 西森六三君。
△西森六三
◆4番(西森六三君) 皆さん、こんにちは。会派きぼうの西森六三です。 今回の一般質問では、リニア時代到来に向けた主要道路網の整備についてと題して質問させていただきます。 長野県では、北高南低と言われている道路事情となっております。 北信、東信については、長野オリンピック開催を機に道路網整備と高速鉄道の目覚ましい整備がされました。 そして、国の高速鉄道リニア計画の中で、長野県駅が南信の飯田下伊那地区、それも飯田市に決まり、これでリニア駅へのアクセス問題として道路網整備が一段と進み、車での移動が楽になるぞ、飯田のまちへ早くよい道で行くことができると飯田下伊那の住民の多くが思っています。 その反面、飯田市外への入り口は、どっちから行ってもクランクしているとの声も聞こえてきます。 そこで、先ほど開催された議会全員協議会の説明の中でもリニア駅周辺整備計画の話の中で、各方面からのアクセスについての説明がありましたので、南信州リニア未来ビジョンに記載のある主要道路環状道路整備について、リニア駅より放射状に延び得る主要道路整備についてと、この両方について質問をさせていただきます。 (1)リニア駅でのアクセス道路網について、各方面への道路改良の現状と今後の改良計画についてお聞きします。 ①西部方面への道路改良について、ア、県道15号羽場・大瀬木線を含む国道153号アップルロードいいだから西への南バイパスの改良の現状と改良計画について伺います。よろしくお願いします。
○議長(井坪隆君) 執行機関側の答弁を求めます。 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 現在、県において都市計画手続中であり、国が事業予定者となっている国道153号飯田南バイパスについて御説明いたします。 国道153号飯田南バイパスは、山本小学校北交差点から飯田インターチェンジ東交差点区間を結ぶ延長約5キロの飯田市と下伊那郡、西南部を結ぶ4車線の広域幹線道路計画です。 今道路は、
平成27年南信州広域連合が策定いたしましたリニア三遠南信自動車道の開通を見据えた広域的な幹線道路網構想及び計画では、骨格軸に位置づけられておりまして、リニア中央新幹線の長野圏域への主要なアクセス道路として、
飯田下伊那地域の地方創生、国土強靱化の役割を果たすことが大きく期待されております。 これまでの主な経過といたしましては、令和2年2月に国からルート帯案が示されまして、令和3年3月にルート帯案の住民説明会を開催いたしました。令和3年7月には、都市計画道路原案の住民説明会を開催しまして、そして令和4年6月に都市計画素案説明会を開催し、国及び県と調整を図りつつ地域住民の皆様へ複数回にわたり説明を行いまして、合意形成を図ってまいりました。 現在の状況でありますけれども、県におきまして、今年度内の都市計画決定を目指し、都市計画案の法定の手続が進められており、また国においても、令和5年度の事業化を目指し、必要な調整等を進めているところと伺っております。 令和5年度から事業化となった場合の開通時期でありますけれども、仮に令和5年度に事業化しますと、その後、測量調査、設計、用地買収、工事という流れで事業が進められまして、スムーズに事業が進んだといたしましても、開通までには10年少々の時間がかかると考えられます。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) 丁寧な説明ありがとうございます。 この路線については、9市町村加盟の整備促進同盟会が組織されていると聞いておりますけれども、この期成同盟会の要望事項におおむね沿ったものというふうになっているのかどうなのか、その辺の感想をお聞かせください。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 飯田南道路の改良促進期成同盟会について説明いたします。 国道153号飯田南バイパスの整備を促進し、飯田市内の幹線道路網を構築することにより渋滞解消や交通安全の確保、そしてリニア長野圏域へのアクセス強化を目的として、山本地域づくり委員会及び伊賀良
まちづくり協議会を中心に国道153号飯田南バイパス建設促進連絡協議会が
平成23年6月に設立され、飯田南道路の事業化に向けて要望活動を行ってまいりました。
平成29年5月には、飯田市及び伊那西南部が一丸となって整備を促進するために、国道153号飯田南バイパス整備促進期成同盟会へ組織移行を行いまして、現在も飯田南道路の早期事業化に向けまして、より積極的な要望活動を行っているところでございます。 現在、飯田南道路の都市計画決定の手続が県により進められており、事業予定者であります国においても、令和5年度の事業化に向けた調整等を進めていると伺っておりますので、飯田南バイパス整備促進期成同盟会の要望事項に沿った一定の成果が現れていると考えているところでございます。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) はい、よく分かりました。 では、続きまして②としまして、北部方面の改良について、ア、国道153号アップルロードいいだ高屋交差点より北部方面への改良の現状と今後の計画についてお聞きします。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 長野県において事業を実施しております国道153号飯田北改良事業について御説明いたします。 事業の状況でございますが、全長2.6キロの設計、用地測量がおおむね完了しておりまして、用地補償の契約が進められていると聞いております。令和4年度から用地補償させていただいた箇所の埋蔵文化財の調査を実施するとともに、工事のほうにも着手する予定と伺っております。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) はい、よく分かりました。 続きまして、イ、リニア駅と元善光寺駅及びエスバードへのアクセス道路となる県道市場・桜町線の改良の現状と今後の計画についてお聞きします。また、リニア駅周辺への連絡となる道路改良もありましたら一緒にお聞かせください。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 長野県において事業を実施している県道市場桜町線について御説明いたします。 全長1.4キロの設計、用地測量がおおむね完了しまして、現在は物件調査を行いながら用地補償の契約が進められております。 令和4年度は用地補償と工事に着手する予定と聞いております。 埋蔵文化財調査の必要な箇所については、令和5年度から調査を実施する予定と聞いております。 その他リニア駅周辺への主な連絡路となる道路と位置しまして、長野県が実施している座光寺上郷道路についても御説明いたします。 全長2.7キロ及びフルーツラインへの接続部の設計、用地測量はおおむね完了しまして、現在は地権者と個別に交渉を行いながら用地補償の契約を進めております。 国道153号から土曽川大橋付近の区間は、令和2年度より用地の確保ができたところから埋蔵文化財調査に着手しています。 令和4年度は、竜西一貫水路管渠工事、沢田橋工事、JRアンダーパス工事等が予定されております。 また、昨年度に引き続き小洞沢川の管渠工事が進められます。 土曽川大橋付近から県道飯島・飯田線の区間は、令和3年度から用地補償に着手し、用地の確保ができたところから埋蔵文化財調査を進めております。 令和4年度は、昨年度に引き続き土曽川管渠工事を進めるとともに、トンネルで計画されていた区間を地元との協議により開削工法に変更したため、その変更に必要となる道路設計に着手する予定と県のほうから伺っております。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) 今、駅の北側のルートになります県道市場・桜町線ですけれども、南側というか東側になるわけですけど、もう一つのアクセスルートとして、国道153号線から座光寺交差点より県道251号上飯田線を使って、元善光寺駅前への道が考えられますが、このルートの改良の現状と今後の計画についてお聞きします。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 国道153号から座光寺交差点を通り、県道251号上飯田線を使って元善光寺までの道路について御説明いたします。 国道153号は、長野県において道路拡幅工事を実施しておりまして、道路拡幅工事と併せて座光寺交差点部分の改良が実施される事業と伺っております。 座光寺交差点部分以外の県道251号上飯田線については、道路改良を実施する予定はなく、現在の道路を活用する予定と県のほうから伺っております。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) ありがとうございます。 過日、佐藤市長は在来線のリニア新駅は現段階では考えていないと、既存の元善光寺駅を利用する方向でというような発言をされたというようなことが新聞紙上にも出ておりましたけれども、とすると今申されました両線とも踏切という構造物があります。これはとってもネックとなるわけですが、この踏切対策はどのような改良となるのか、また情報等ありましたらお聞かせください。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 市場・桜町線と上飯田線ともにJR飯田線の踏切が現在ございます。両踏切とも既に踏切改良が完了しておりまして、今後踏切を改良するという計画は、現在のところないというふうに伺っております。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) 障害となる、なかなか踏切を渡るというのは、交通するのにはネックとなるものですので、今後また新しい交通の考え方の中ではまた新たな展開があるのかなというふうに考えております。ぜひともそんな中で検討等、また新たな考えというのも持っていかなくてはいけないかなというようなことを思っております。 続きまして、南部方面の改良について伺います。 国道151号は、下伊那南部ブロック町村の要望である阿南町内の千石平から新野峠の改良工事が完成に近づきつつある現状にあります。また、下條村内の粒良脇トンネルも改良が進み、大型車の交通困難が解消されつつあると聞いております。 そこで、国道151号及び県道250号上川路・大畑線及び県道233号時又・中村線、通称川路バイパスと呼ばれているところですけれども、そこから北へ国道151号の改良の現状と今後の計画についてお聞きします。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 長野県において事業を実施しております、飯田市内の国道151号について御説明いたします。 国道151号の渋滞対策として、令和2年度から事業化された松尾八幡町の交差点改良を最優先に進める予定と県のほうから伺っております。 また、川路バイパス北への延伸については、過去に計画案を地元のほうへ提示いたしましたけれども、受け入れられなかったという経過があって、現在事業化の見通しは立っていないというふうに県のほうから伺っております。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) この路線が桐林入り口で止まっているという理由が何かあるものとは察してはおりますけれども、先ほど一番最初にも申しましたけど、このままクランクのまま国道151号を利用したというのでは、なかなかため息が出るというようなそんな感じがしているところであります。であるならば、その代替ルートを模索しなくてはいけないのではないかというふうにも考えられるわけです。 例えば県道233号時又・中村線を利用して、時又から天竜川右岸を県道237号米川・飯田線鵞流峡のところを通って、松尾地区天竜川の河川敷を突き抜けるとか、何かしらできるだけ真っすぐで線が引けるような可能性のあるありとあらゆることを柔軟的に検討していかなくてはいけないのではないかというふうに思うところであります。 国・県が相手ですので、なかなか難しいところもありますけれども、ぜひともこれは検討していただきたいというふうに要望をしておきます。 続きまして、東部方面の改良について、ここでは天竜川左岸の龍東側全体を含め質問させていただきます。 ア、県道1号飯田・富山・佐久間線及び下久堅・知久平線の改良の現状と計画についてお聞かせください。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 県道1号飯田・富山・佐久間線について御説明いたします。 下久堅地区の知久平から南方の区間でございますけれども、
平成30年度に事業化されまして、測量設計、用地測量、物件調査を行いながら、現在は用地補償の契約が進められております。令和4年度は、埋蔵文化財調査、測量設計、用地補償が進められる予定と伺っております。 次に、下久堅から龍江地区の区間でございますけれども、こちらの区間につきましては、令和2年度に事業化されまして、現在、測量設計が進められております。令和4年度は地質調査、設計が進められる予定と県のほうから伺っております。 次に、下久堅・知久平線について御説明いたします。 令和3年度に測量、設計が実施されております。引き続き事業推進の要望活動を行ってまいりたいと思います。以上です。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) ③で川路バイパスの延伸についてお話をしましたけれども、今現在、時又港入口交差点より新しく架け替えられました時又の赤い橋、天竜橋があります。これを渡って龍東を北上するというルートが今の話の中で見えてくるわけなんですけれども、この改良が進むことによって、南からのリニア方面への国道151号線の代替ルートとなり得るというふうにお考えでしょうか。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 県道1号飯田・富山・佐久間線及び下久堅・知久平線を通称龍東線と呼んでおりますけれども、これらの道路を利用することで、当面は国道151号の迂回ルートになり得るというふうに考えているところでございます。 なお、将来的にはですけれども、県道1号飯田・富山・佐久間線及び下久堅・知久平線ともに、徐々に長野県のほうにおいて道路改良が進められることを期待しているという状況でございます。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) はい、よく分かりました。 では、続きましてイ、県道251号上飯田線の改良の状況と計画についてお聞きします。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 県道251号上飯田線について御説明いたします。 県道251号上飯田線は、現在、座光寺交差点から阿島橋までの区間につきましては、特に事業は実施されていない状況というふうに県から聞いております。 また、今後の計画でございますけれども、今後新たな道路改良の事業化の予定も今のところは未定であるというふうに県のほうから聞いているところでございます。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) この路線については、飯田市喬木村、上村、南信濃村、4市村の合併の話が持ち上がったときも三遠南信飯喬道路の早期着工と県道251号上飯田線、氏乗から小川間の改良は、遠山郷へ人を呼び込む観光道路としても改良は必要不可欠とした路線ということで名前が上がった路線であります。 現在、松川インター及び座光寺スマートインターより遠山郷を目指そうとナビゲーションシステムを使いますと、国号、県道、村道の順に選択されるため、喬木村小川橋北交差点より上飯田線を示し、喬木村役場前から小川沿いの道を通り、氏乗まで進まなくてはなりません。都会からの人は、擦れ違いやバックの譲り合いなどで二度とあの道は通りたくないとそのような声を聞いているような状況であります。 また、三遠南信矢筈インター及び氏乗インターは、片肺のインターにて両インターを利用するには、アクセス道路となる上飯田線の改良が不可欠であります。上村、南信濃及び天龍村の人たちは、東京駅または高輪新駅より帰省や訪問者がこれから東京出るでなあと連絡をもらったら家を出る、そうしたら40分後にはリニア駅で同時に着く、そんな夢を見ている状況であります。 では、先ほども座光寺地区における県道251号を含めた全線にわたり大きな改良計画の具体的な話がないということですが、上飯田線についても、飯田市喬木村、松川町、高森町、豊丘村、大鹿村、天龍村の7市町村の加盟の改良促進期成同盟会があると認識しております。期成同盟会の要望事項はどのような内容になっているのか、分かりましたらお聞かせください。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 県道251号の期成同盟会の要望事項等につきまして御説明させていただきます。 期成同盟会の名称は、県道上飯田線改良促進期成同盟会でございます。事務局は喬木村で、会長は喬木村長、副会長は飯田市長となっておりまして、
平成27年度から活動しているところでございます。 要望事項は3点ございまして、1点目は阿島橋の架け替えの早期事業化、2点目ですけれども、県道上飯田線と座光寺・上郷道路の交通アクセスの改善、次に3点目でございますけれども、小川から氏乗間の狭隘区間の解消と防災対策の充実、以上3点でございます。 県道上飯田線の阿島橋の架け替えにつきましては、市においても将来的に必要な事業と考えておりまして、機会がございましたら喬木村や南信濃広域連合などの関係機関と調整を図ってまいりたいと考えております。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) 今、内容をお聞かせいただきました。 また、南信濃から本日も朝通ってきたわけなんですが、車で通う私にとって、今の内容を想像すると、氏乗よりトンネル等で小川へ出て、喬木村役場前を通り、小川橋北側交差点より天龍川を新阿島橋で渡り、竜西へ、座光寺の土曽川北側をリニア駅へ駆け上がり、座光寺・上郷道路と接続するという、この真っすぐにどーんと行けたら楽だなというのが目に浮かぶわけであります。 それによって、竜東からの今現在のクランクでリニア駅前へ行くという、これも解消するルートになるんじゃないかなあというふうに思うところです。 昨今、JR東海がリニア駅建設に向けた地元説明会が始まり、9月8日の産業建設委員会リニア推進特別委員会の連合協議会にて示された、リニア本体工事の現況について報告がなされました。 さきに言いました、道路の構想が考える余地があるとするのであれば、リニア駅北側交差点から天龍川への道、この道の構想が予定路線として点線表記するなど、それぐらいの考えはあってもいいのではないかというふうに思っております。 そんな観点で今回示されましたリニア本体工事の状況の資料を精査してみました。 リニア駅北側交差点から天龍川方面へ市道座光寺283号は、リニア本線に沿って大きく曲がっているではないですか。そして、真っすぐ線を引こうとしましてみたところ、リニア駅の機械室等の管理施設が入るスペースとして、市道座光寺79号線までの間が占有期間というような形で示されております。 日々、次々と新たな情報が入ってくる中で、このように県道251号線の今後の在り方についても考えなくてはいけない、そのような状況にあります。少なくとも2車線にて片側歩道とすると、道だけで9メートル、大型車の安全通行に必要な壁との距離等を考えれば、最低14メートル程度の路線下の空間を設けなくてはいけないというような状況が考えられます。となると、JRという相手がある話ではありますけれども、また河岸段丘にて高低差が大きいそんな場所でもあります。道の勾配率の問題等いろいろな課題解決の後となるんだと思いますけれども、後になって何であんな曲がった道をつけたんだというような声が上がってしまっては、今現在いる私たちが、おまえたち何をしておったんだと言われかねません。そんなクランクなしのできるだけ真っすぐな路線が描けるよう検討を要望しまして、この路線の話は一旦終了とします。 リニア到来に向けたリニアの
まちづくり飯田として、まずは道路網の整備が一番の課題だと思います。いろいろなことに配慮しながらも間違いのない発展をと望むものであります。 では、続きまして2として、南アルプスジオパークをつなぐ3市村の連絡道路整備についてと題しまして質問します。 ①国道152号線の上村程野より北路線の改良の状況と今後の計画についてお聞きかせください。
○議長(井坪隆君) 毛利建設部参事。
◎建設部参事兼国県関連事業課長(毛利勇君) 国道152号線について御説明させていただきます。 国道152号は、長野県の上田市から静岡県浜松市を結ぶ重要な道路でございます。人々の生活を支えるとともに、豊富な森林資源や観光資源の活用により地域産業の発展に欠くことのできない道路でございます。 また、国道152号は現道改良区間として三遠南信自動車道の一部区間ともなっており、リニア中央新幹線長野県駅へのアクセス道路としても重要な役割を担っております。 しかしながら、地蔵峠は通行不能区間となっており、またその他の区間におきましても、幅員が狭く、急カーブ等の未改良区間が相当残されており、車両の擦れ違いにも支障を来しているため、道路の改良の促進が喫緊の課題となっております。 各自治体間の円滑な連絡を確保することは、災害時における緊急輸送道路の確保にとどまらず、地域間交流による地方創生に資するものでもありますので、一刻も早く通行不能区間を解消するため、事業化に向けた調査の推進及び支援を長野県に対しまして大鹿村とともに要望をしている状況でございます。 国道152号における飯田市内の整備状況につきましては、
平成27年度に小道木バイパス、
平成29年度に和田バイパスが開通しまして、現在は小嵐バイパスの整備が長野県によりまして順調に進められている状況でございます。
○議長(井坪隆君) 西森六三君。
◆4番(西森六三君) 152号線、今のところ地蔵峠につながっていないということですが、今までは市道上村4号線蛇洞林道が代替道路の役目を果たしたわけなんですけれども、令和2年7月の長雨豪雨にて蛇洞沢の災害で現在不通の状況となっています。 この市道上村4号線の復旧の見通しについて、どのような見通しがあるのかお聞かせください。
○議長(井坪隆君) 米山建設部長。
◎建設部長(米山博樹君) 上村から大鹿村へ通じる市道上村4号線につきましては、国直轄国有林の蛇洞沢林道に国道152号の迂回ルートとして一般車両も通行できるように市道を併用させていただいている道路でございます。 おっしゃられたとおり、令和2年7月の豪雨によりまして、蛇洞沢の土石流で被災し、現在は通行止めとなっております。 国有林であるため、復旧に向けましては飯田市と林野庁の南信森林管理署、それから伊那谷総合治山事業所の3者協議により進めております。 現在は南信森林管理署が大鹿村側において別の道路災害復旧工事を実施中でございます。また、当該被災地は崩落がかなりの大規模であるため、伊那谷総合治山事業所が今年度策定予定の蛇洞沢治山計画、これが確定し次第、3者による協議で道路復旧工事を開始する予定でございます。 市道の復旧には、先行して蛇洞沢の治山工事が必要であることから、関係機関とよく調整しまして、早期復旧に進めてまいりたいというふうに思っております。以上です。